
コーチ料
テニスのショットがうまく打てないので、プライベイトコーチをたのんだ。
うまく打てるようになったら、コーチ料をはらうという特別契約だった。
テニスコートで、依頼者の打ち方をしばらくながめていて、コーチは一言発した。
「小指を少しずらして」と。
すると、依頼者の打ち方は見違えるようにうまく打てるようになった。
コーチはコーチ料として、50万円の請求書を出した。
依頼者は、「一言発しただけなのに、これはあんまりだ。詳しい明細書をだしてくれ」とクレームを出した。
コーチは何も言わずに、打ち分けを書いた請求書を差し出した。
請求書には、こう書かれていた。
・指導料 1万円
・打ち方不備探索代 49万円
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